2021.11.18
DER利用拡大WG幹事 三浦 大助
(株式会社三菱総合研究所 イノベーション・サービス開発本部 電力新事業グループリーダー)
スマートレジリエンスネットワークで活動中の3つのワーキンググループのうち、当社が幹事を務めるDER利用拡大ワーキンググループは、その名の通り、蓄電池や自家発電設備、ディマンドリスポンスといったDER資源の利用機会を拡大することを目的としている。具体的には、DERが保有する価値を整理するとともに、その価値を高め、顕在化させるため、DERの情報を一元管理し、様々な用途への運用を支援するシステム(=プラットフォーム)の構築を目指している。
多くの会員企業様に活発にご議論頂き、プラットフォームの輪郭がおぼろげながら見えてきたところである。今後は、技術面の更なる検討や、制度設計との整合性担保に向けた検討を進めていく。国など、更に多くのステークホルダーとも連携することで、実効性のある成果を目指したい。
2021年10月に閣議決定された第六次エネルギー基本計画でも触れられている通り、世界的コンセンサスであるカーボンニュートラル実現のためには、DERの積極利用がもたらす柔軟なエネルギーシステムの構築が必須である。スマートレジリエンスネットワークが目指すプラットフォームはその一翼を担うと考えており、意義は大きい。この取組に、より多くの皆様に参加頂けたら幸いである。