2021.8.31
西村 陽
(大阪大学大学院 ビジネスエンジニアリング専攻 招聘教授)
電力・エネルギービジネスは、誕生以来100年以上続いた同期発電機と充実した供給サイド中心の伝統的事業モデルから、分散型で顧客側リソースを取り込んだ双方向の事業モデルへの大転換(TRANSITION)を迎えようとしています。
風力大量導入の下で多くの顧客側リソースが信頼度維持や配電線安定に貢献し、卸市場でも活躍している欧州に比べて、日本はこれから仕組みの構築に入る段階ですが、スマートレジリエンスネットワークはその先陣を切り、将来を描くキャンバスにあたるものだと思います。
顧客の利便、地域の発展、さらには命と暮らしを守るレジリエンスまで視野に入れた日本型TRANSITIONを先導する存在であり続けるよう、ご参画のみなさんの智慧と協働に期待が高まっています。